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2010年5月 5日 (水)

木を育てるかのように

世の中には、即効性を求めるべきものと
ゆっくりコツコツを求めるべきものがあるよね、という話。

Barbie人形などで知られる大手玩具企業Mattelで7年勤務した友人Nathan。
MBAをもっている彼が、レイオフされたのは去年のこと。

そんな彼が最近シャンプーの会社に採用が決まって
マーケティング職についている。

彼がマーケティングの現場から離れていた半年そこらで
ソーシャルメディアマーケティングが流行して
現場のスピードについていっていないと相談を受けた。

彼はわたしの英語ブログをチェックしてくれているみたいで
ソーシャルメディアマーケティングやSEOの知識があることを知って
相談をしてくれたみたい。

彼は、わたしからSEOについてのエッセンスをひととおり聞いたのち
独立起業したいとつぶやいていた。

そしてわたしはどういう方向性で現在進んでいるのか
どんな業界を視野にいれているのか
どういうクライアントを相手にすべきかと尋ねてきた。

わたしは、観光マーケティングや集客ビジネス、学校に興味があって
その他にも、執筆業や研究にも興味があること

加えて、クライアントは一般的に、自分の過去の雇用主や
家族ビジネスからスタートするんじゃないか、と伝えた。

そして付け加えた。
「今は過程の段階。焦っていない。ゆっくり実現していけばいいと思ってる。」

Nathanからの返事。
「そうだよね!ありがとう、May。
どういうわけか自分は一気に大きなことをしようと思ってたよ。」


考えてみれば、現代生活のスピードはどんどん速くなっている。

昔は地方から東京への移動に、列車で10時間以上かかっていたのに
今は飛行機で1~2時間、新幹線でも3~5時間程度。

昔は海外からの郵便が届くのに数カ月かかっていたのに
今ではインターネットを使って、メールしたり会話したりできる。

日本では電車や地下鉄が時間どおりに来て
自分が行きたい場所へ少しの時間で連れてってくれる。

その感覚が身についているせいか
自分の夢や、ビジネスの成功や、スキルや能力の習得も
即効でできてしまうという錯覚に陥ってしまうのかもしれない。


友人Kに言われたこと。
「Mayは2002年からサンディエゴに戻りたいと言っていた。
時間がかかっても、その夢を実現したMayはすごい。」

そう言われるまで、時間がかかったと思っていなかったので
逆に驚いてしまった。

アメリカで働いてみたかった。
しかも、どんな仕事でもいいわけではなくて
自分が情熱をもって打ち込める仕事…。

そう考えたときに、わたしに必要だったのは
アメリカでも通用する仕事の経験と実績
面接もこなせる英語力と度胸
アメリカでのビジネスルールや人々の考え方、などなど。

確かに26才のときに、サンディエゴの観光局と電話面接して
採用されなかったときは、がっかりした。

だけど、その面接やその準備期間で得たことは
将来どう利用できるかは分からずともよい学びだということは知っていたし
結果的にその時のご縁や経験が、去年のインターンの経験を導いてくれた。

スピードの早い日本にいると、ずれてしまいそうな感覚。
時間がかからないことは、良いこと。
時間がかかることは、良くないことという、誤解。

20代で(あるいは10代で)自分は若くないと思い込んでしまう人たち。
30代で40代で、小さくまとまろうとしてしまう人たち。

何かを成し遂げるときに、ある程度の期限をつけることは大切なこと。
その期限を大まかに理解したうえで

なりたい自分になるために必要な能力やスキルを
あせらずに、長期的なビジョンをもってゆっくりコツコツと取り組むことは
同じぐらい大事なんじゃないだろうか。


まるで筋肉をつけていくように。

筋肉を鍛えるのに便利な機械が普及しているけれど
時間や手間暇をかけて筋肉を鍛えることは
今も昔も変わらないのかもしれない。

まるで木を育てるかのように。
愛情を注ぎつつ、その時期に必要な肥料をやり、水をやる。
時には周りの草を抜いてやって、植え替えもしてあげる。

Easy come, easy go.
簡単に手に入れたものは、簡単に失ってしまう。

それは、タダでもらったチケットだってそうだ。

逆に言うと、時間をかけてゆっくりとコツコツ育てたものは
そう簡単には失わない。失えない。

Nathanには、お勧めのソーシャルメディアマーケティングの本や
大学に戻って聴講することをお勧めした。

Nathanが言ってくれた。
「いつか、Mayと一緒に仕事ができる日が来るといいな。」

そんな日が来たら、本当に面白いだろうと思う。


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