多民族国家マレーシア 福岡アジア文化賞①
福岡の9月といえばアジアマンス。
福岡アジア文化賞・市民フォーラムに行ってきました。
(今年で19回目だそうです。すばらしい!)
今回わたしが一番楽しみにしていた講演会。
「多民族・多文化社会、そして一つの<国民>:マレーシアの経験」
社会人類学者のシャムスル A.B先生
先に謝りますが、自分が感動を得たほど書ききれません。
理由は、自分のハンドライティングが読めなかったり
記憶が定かでなかったりです。とてもくやしい!!
でも幸いなことに、ライブドアニュースに記事がありました。
ちゃんとまとめてくれています。ありがたい!
こちら
マレーシアといえば、ルックイースト政策とか習いましたよね。
最近では北部のペナン島の州都ジョージタウンが
新たに世界遺産に登録されたこともあり
更に魅力を増しているマレーシア。
実は日本とシンガポールを抜くと
アジアでは経済的にトップに君臨している国でもある。
(GDP5000ドル)
マレーシアは、多民族国家でありながら
憲法でイスラム教を国教、マレー語を国語と定めていて、
民族間の格差是正のためにマレー系優遇措置
(いわゆるブミプトラ政策)をとっています。
これについては賛否両論あるようですが
これで均衡に保っているとのことです。
それから、いろんな民族の祝日をしっかり休むそうで
年間36日の祝日があるそうです。
シャムスル先生曰く、
「それでもGDPには影響ないから問題なし!」とのこと。
1つの国にいながら様々な文化・言語・食事に出会えることを
欠点ではなく長所としてとらえている。
マレーシア、1つの国、複数の人と文化
民族:マレー系5割、中華系3割、インド系他2割。
宗教:ムスリム6割、仏教徒2割、クリスチャン1割、ヒンズー1割など・・
言語:マレー語、英語、中国語、タミル語、そして200の方言
多文化社会での努力:時には成功し、時には失敗する。
でも、努力することを辞めない
多民族国家ゆえに抱える問題
1969年に民族間紛争を経験
議論で対立はするが、血を見る対立はしたくない
国による統制は好まれてはいないが、効果的ではある
(1)マレーシア:「安定した緊張状態」にある国家
(1969年の民族暴動、流血への反省、合理的・理性的アプローチ)
(2)「剣を振らず、舌を振るう」
(三つの事例、流血を見なかった2008年5月の総選挙)
(3)「中道」を保つこと
(「安定した緊張」の中に生きるとは、国民(ネーション)をつくり上げる試み)
(4)学ぶべき教訓
(国家の存続、経済の発展、政治の成熟、社会科学と人文科学の役割)
livedoorニュースより
マレーシア市民のすばらしいところは
「暴力は”違い”を解決する方法になりえない」
と気づいているところ。
第2部はパネルディスカッション。
シャムスル先生。
パネリストの面々
興味深かったのは、民族間で利益を奪いあうのではなく
民族間で利益の分配率を決め、
国全体のパイを大きくしようという考え方。
これも賛否両論ありそうですね。
質疑応答の時間にシャムスル先生に質問してみました。
「多民族国家というとアメリカ、カナダ、オーストラリアが浮かぶが
それらの国とマレーシアとの違いは何か?」
答えは、全然違う、とおっしゃいました。
多民族国家には2種類があるそうです。
①Settler Society(移住者社会)
白人入居者がメイン。
原住民は追いやられて支配されている。
②Host Society
もともと住んでいた民族がホストになっている国・社会。
過去30年をアメリカと比較しても
マレーシアは平和に過ごしてきた、と先生。
livedoorニュース(こちら)に
わたしが質問したこともちゃんと記事になってる~!!
すばらしい!
最後に、「以前ルックイーストと言ってマレーシアはこちらを見てきた。
今こそ日本がルックマレーシア、彼らの取り組みを学ぶときではないか」
という言葉で締めくくりました。
前向きな考え方、とってもいい講演会でした。
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コメント
アジア文化賞のブログコンテストがやっているみたいですよ。せっかくなので応募してみたらいかがでしょうか?
→ http://www.asianmonth.com/blog/2008/09/post.html
投稿: Xingqi | 2008年10月17日 (金) 16時39分
情報ありがとうございます。xie xie ni!
サイト、見てみました。
応募期限が過ぎてるようですが、応募できそうならトライしてみます。
投稿: may | 2008年10月18日 (土) 00時14分